湯ざまし

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2011年8月分(↓日付をクリックで移動)

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ラジオ (2011年8月11日)

髪を染めたい気がする。

初めて髪を染めたときは色々とダメになっていた時だった。とはいえ、コワい集団に入るわけでもなくピンポンダッシュをするわけでもなく、一人でぐずぐずしているだけ。ともあれ、黒い粉のスプレーをかけて郵便局にアルバイトの面接を受けに行った。

「きみ、それ髪は染めてるの?」と言われて落ちた。

もちろん応対もなっていなかったのだろうが、局員の方の見破る能力がすごい。帰ってラジオを聴いた。

ダンボ (2011年8月22日)

目の前に女性二人連れが立った。電車での話だ。二人ともくしゃっとしたロングスカートにリュックサックといういでたち。ご想像のとおり、茶髪のゆるいパーマである。

「Aちゃんってモテるよねー」
「そう、よくナンパとかされてるし」
「それでまたよく付いてってるよね」
「そうそう、それがすごいよねー」
「こないだ私もナンパされたんだー。渋谷で一人だったんだけど、シャワー浴びたくて銭湯か漫画喫茶探してて」
「うんうん」
「したら男の人が声掛けてきたのね。何してるの?って。銭湯か漫喫探してる、って言ったら、きれいな漫喫知ってるから連れてってあげるって」
「ついてったの?」
「うん。だけどどんどん細い道とか歩いてって、で、やっときれいな感じの漫喫あったから入ろうとしたら、受付のところで、二人用の席とか頼んでるの。俺も疲れてて休みたいから、とか言って。私一人でいいですって店員さんに言って、何とかそこで分かれたんだけど、荷物とか持ってもらってたりしたから、それ離さなくて大変でさ」
「わー、違うとこ連れてかれちゃわなくてよかったよね」
「そうそう。その漫喫も私が自分で見つけて、なんか渋ってたけど、ここ入る、って言って無理やり入ったんだよね」

その後二人は「飲んだ翌朝のキンキンに冷えた野菜ジュースがおいしい」という話でひとしきり盛り上がって、降りていった。

うつむいて寝ているような振りをしながら、こんなような、自分から少し遠い話を聞くのが電車の楽しみである。(野菜ジュースの話は共感できる。)

そしていま、「耳をダンボにして」と書こうとしたが恥ずかしくなってやめた。と言いつつ、結局書いてしまうところがダメなのだなあ、と最近やっと思うようになった。

それ以前に、こそこそ聞いているところがダメなのだが。

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作成:とね(info アットマーク yuzamashi.net)